コラム

絶縁状態の親族でも相続放棄が必要?理由と相続放棄のポイント

2023.04.28

絶縁状態の親族でも相続放棄が必要?理由と相続放棄のポイント

絶縁状態の親族でも相続放棄が必要?理由と相続放棄のポイント

絶縁状態の親族が亡くなった時には、自分には関係ないと考えている人もいるでしょう。ですが、それは大きな勘違いです。

たとえ絶縁した親戚であっても、相続放棄を行わなかった場合トラブルに陥る可能性もあります。

ここでは、絶縁状態の親族でも相続放棄が必要な理由について詳しく解説します。事前に知っておけば、万が一の事態にも慌てる事はありません。

絶縁状態であっても相続放棄は必要な理由

絶縁状態であっても相続放棄は必要な理由

ここでは、絶縁状態であっても相続放棄が必要な理由について解説します。

相続人は生前の関係性ではなく法律で決まる

相続人を決めるのは、生前の関係性ではありません。

誰が相続人になるのかは、法律によって決まります。そのため、いかに仲が悪くて絶縁したとしても、法律的には相続人に変わりはないのです。

絶縁状に法的効力はない

絶縁する時には、今後一切付き合わないと書面に残す人もいます。

しかし、絶縁状には法的な効力は一切ありません。たとえ、生前に相続放棄をすると書いたとしても意味はありません。

なぜなら、相続というのは被相続人が亡くなってから発生するからです。

 数十年会っていなくても相続人になる

絶縁した親族と数十年会っていないからといって、相続人から抜けるというわけではありません。

たとえ会ってはいなくても、親族であるという事実は変わりません。

絶縁状態の親族の死亡を知るには

絶縁状態の親族の死亡を知るには

絶縁状態の親族が亡くなった時には、すぐにその事実を知る事はかなり難しいです。

ここでは、絶縁した親族の死亡を知る方法について解説します。

絶縁状態だと連絡が出来ない場合が多い

長い期間絶縁状態の間柄であると、連絡が出来ない場合もあります。

相続が発生したからといって、公的機関から連絡がいくわけではありません。

絶縁している場合、引っ越しなどで住所や電話番号が変わっているケースもあります。
どこに住んでいるのかわからなければ、連絡する事はできません。よって、親族の死亡を教える事もできず親族の死亡を知るまでに時間がかかる場合が多いとされています。

絶縁状態の親族の死亡を知るケース

絶縁状態の親族の死亡を知るには、様々なケースがあります。

借金の催促状

親族が借金をして死亡した場合、負債は相続人に引き継がれます。

相続人のところに督促状が届き、初めて親族の死亡を知るという人もいます。

行政からの連絡(税金など)

税務署から相続税に関する通知が届き、親族の死亡を知る人もいます。税務署から通知が届くのは、親族が死亡してから半年後過ぎになるケースが多いです。

そのため、親族の死からかなり時間が経過している可能性があります。

不動産の固定資産税や公共料金の滞納

親族が死亡したからといって、賃貸借契約が終了したわけではありません。相続人が引き継ぐ事になっているのです。

また、公共料金も解約しない限りは料金がかかります。解約手続きか名義変更の手続きのために、相続人のところに通知が届く可能性があります。

相続放棄の手順と注意点

相続放棄の手順と注意点

ここでは、相続放棄の手順と注意点について詳しく解説します。

相続放棄が可能であるかを確認

まずは、相続放棄が可能かどうかを知る事が大切です。

相続放棄は、相続人が相続の発生を知った日から3か月以内です。親族が死亡した日から3か月以内と勘違いしている人もいますが、それは違います。相続放棄の期限は相続人が親族の死を知り、自身が相続人だと知ってから3か月以内とされています。

3か月を過ぎてしまうと、相続する事が決まってしまいます。相続人だと知った際、相続放棄を検討している場合は速やかに3か月以内に相続放棄を行わなければなりません。

他相続人と絶縁状態であっても遺産分割協議が必要

親族が亡くなった場合、相続人全員で話し合う遺産分割協議が行われます。

相続人は、遺産分割協議書に捺印する事が必要です。たとえ、他相続人と絶縁状態であったとしても遺産分割協議への参加は必要になります。

遺産分割協議に参加しなかった場合は、不利になる可能性もあります。

遺産分割協議は、話し合いができれば問題はありません。どうしても他の親族と会いたくない時には、電話や手紙を使ってやり取りをしても構いません。捺印も郵送で行えます。

相続放棄をしない場合の注意点

絶縁した親戚が死亡した場合、相続放棄をしないという人もいるでしょう。ですが、相続放棄をしなかった場合は相続人となり被相続人の財産を相続する事になります。

財産には、借金などマイナスと感じるものもあります。相続するという事は、被相続人の代わりに借金を返済していかなくてはなりません。

相続放棄をしない場合には、資産と借金の額を正確に把握するようにしましょう。

資産が多ければ、借金を支払うだけの余裕があります。しかし、借金の額が多い場合は借金の返済が難しくなります。

相続を決める前に、資産と借金の額をしっかりと確認し検討する事が大切です。

まとめ

絶縁は相続放棄をしたことにはなりません。

親族と絶縁する理由は人それぞれです。しかし、いかなる理由があっても法律的には相続人には変わりがありません。

相続人であるという事実を知りつつも手続きを行わない場合は、借金の返済など負の財産を相続する恐れもあります。

相続放棄をするためには、自身が相続人だと知ってから3か月以内に手続きをしなくてはなりません。困った時には、早めに専門家に相談をしましょう。

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